降雨・流出解析(基本高水・計画高水)
基本高水・計画高水は、河川整備の目標そのものを決める数値であり、ダム・遊水地・河道改修など、その後に続くすべての計画や設計の前提になります。その根拠となるのが降雨解析と流出解析です。いま全国で、気候変動を踏まえた河川整備基本方針の見直しが進んでおり、この分野の技術の重要性はますます高まっています。本研修では、国内大手の建設コンサルタント会社で河川計画の実務を積んできた技術士が、雨量データの整理から基本高水・計画高水の決定までの考え方と手順を、実際の業務の流れに沿ってお伝えします。
すでに河川計画に携わっている技術者の底上げはもちろん、設計を中心にしてきた企業がこれから解析・計画分野に参入するための第一歩としてもご活用いただけます。
1.こんな方・企業様におすすめです
解析技術を底上げしたい企業様
- 確率雨量の計算はできても、確率分布モデルを選んだ理由を説明できない
- 流出モデルの定数を、根拠を持って決められる技術者が少ない
- 基本高水の検討業務を、若手に安心して任せられない
- 気候変動を考慮した計画の見直しに、社内の知見が追いついていない
設計業務から解析・計画分野へ参入したい企業様
- これまで設計を中心にしてきたが、上流の計画・解析業務も受注したい
- 流域治水の考え方が広がる中で、流出量を自社で算定できる人材を育てたい
- 設計の前提となる計画流量がどう決まるのかを理解し、提案の説得力を高めたい
降雨・流出解析は、河川計画のいちばん上流にある技術です。ここを理解すれば、高水計画・河道計画から氾濫解析、施設設計まで、業務全体の流れが見通せるようになります。
2.研修の主な内容
雨量データの整理から基本高水・計画高水の決定まで、実際の業務と同じ順番で学びます。
- 降雨解析:雨量資料の収集・整理、年最大雨量の抽出、確率分布モデルによる確率雨量の算定と適合度の評価、計画降雨の設定(引き伸ばしと棄却の考え方)
- 流出解析:貯留関数法などによる流出モデルの構築、既往洪水の再現によるモデル定数の決め方、モデルの妥当性の確認
- 基本高水・計画高水:基本高水のピーク流量の決め方、洪水調節施設を考慮した計画高水流量の配分、気候変動による降雨量の増加の反映
受講される方のレベルや社内の課題に合わせて、内容と時間はご相談のうえ調整します。解析の経験がない方向けには、雨量の統計処理と簡単な流出計算から段階的に学べる導入コースもご用意できます。
3.本研修の特長
河川整備基本方針・河川整備計画の検討や、雨量・水位データの高度照査など、降雨・流出解析の実務を数多く担当してきた技術士が講師を務めます。講師は水文統計や流出解析の理論を熟知しているので、計算の仕組みからモデル定数を決めるときの勘どころ、発注者協議で求められる根拠の示し方まで、一貫してお伝えできます。
4.実施形式
- 形式:貴社への訪問研修・オンライン研修のどちらにも対応
- 人数:少人数(数名程度)から実施可能
- 進め方:講義と演習を組み合わせ、受講者が実際に手を動かして計算・考察する時間を重視
- カスタマイズ:貴社の過去業務を題材にした演習など、個別の要望にも対応
- 助成金:人材開発支援助成金をご活用いただく場合は、申請に向けたサポートも行います
まずはお気軽にご相談ください。